室町ケミカルの立会外分売分析

2021年以来、3年ぶり2回目の分売実施となっている。

特段分売の必要性もなく、大株主からの売却と考えられる。

今期業績は売上高+2％、営業利益+8％を見込んでいるが、3Q時点では減収減益で進捗率63％とやや未達懸念あり。

PER8.9倍、PBR1.43倍の株価水準はやや割安感がある。

年間配当は19円で利回りは2.7％ほど。株主優待はない。

株価は年明け以降の株高にも関わらず無反応であり、3月に入ってからはやや上昇しているが過熱感はあまりない。

好調だった前回の7割近くの数量で今回は貸借銘柄に選定されていることから需給面ではまったく問題なさそう。

この手の懸念は値決めの大引けにかけて買い上げる輩の存在くらいであり、釣り上がらないかどうかは重要である。

市況は不安定ではあるが幸いにして5月権利の期末一括配当銘柄であり、チャート的にも700円を割るとは想定しづらい。

4/19追記：

発表日より大幅に売り込まれており、分枝価格は節目の700円以下と過去2ヶ月間の安値以下で値ごろ感はある。

市況は非常に不安定だが、それなりに空売りが入っており流動性も改善していることから一定の利益は見込めそう。

ただし買い戻し一巡後の値動きについては市況次第でもあるため、下抜けするようなら早めに見切りたい。